によって 神江沙蘭
概要:本章はバーゼル合意による国際銀行規制において、ドイツや日本がどのような影響力をもち、その役割を果たしたのか検討するものである。 両国は、世界最高水準の金融リソースや競争力をもつ「大国」と呼ばれるかもしれないが、銀行規制においては、米国や英国の後塵を拝し、その役割は限定的であったともいえる。 さらに、バーゼル合意の交渉過程からは、日本やドイツが果たした役割は、「リーダー的」というより、「フォロワー的」であったといえる。両国は、交渉において一定の妥協を勝ち取ったものの、アジェンダ設定に果たした役割は限定的で、他国が構築した基本枠組みを「受け入れ」たともいえる。 特に、他のEU諸国と協働したドイツとは異なり、日本が交渉において協働できるパートナーは限定的であった。
公開済み:
Rowman & Littlefield, 2020
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